最初に小樽穴滝を目指したのは、2014年の冬の終わり頃。翌シーズンから冬季のツアーを開始すべく、スキーシューを購入したばかりのシーズンでした。百畳敷洞窟でにょろにょろを見て感動し、次は穴滝へのスノーハイクを計画したのでした。
スタート時の天候は晴れ。1歳9ヶ月になる息子をおぶって、ネット情報をもとに先行者の足跡のない中ラッセルを開始しました。
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気温の上昇にともない、雪はどんどん湿っていきます。湿雪がスキーシューの裏の毛の部分にまとわりつくようになり、やがて団子のように張り付き始めました。こうなってしまうとスキーシューは滑らず、ただ足に重りをつけて歩いているようなもの。
今となってははっきりしませんが、2時間程度歩いたのでしょうか。スキーシューは重いまま。疲労は大きくなり、初めて訪れる場所で、あとどれくらいの道のりなのかもはっきりしなかったため、それ以上進むことを断念したのでした。
あれから7年。同じような積雪状況、気温の中、再び穴滝への挑戦を決意。スキーシューには念入りにワックスを塗って湿雪対策し、8歳に成長した息子共々自らの足で歩き始めました。
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複数の先行者がいて道ができており、ラッセルの必要はありません。さらに、今回はYAMAPという便利なトレッキング用スマホアプリもあるので、容易に現在地を把握することできます。
約1.5時間後、何となく見覚えのある風景。前回リタイアしたのはこの辺りではなかったかと思い、アプリで確認すると、往路約4.5km中3.7km進んだ地点でした。前回同様、時折湿雪がまとわりつくこともありましたが、ワックス効果でこするとすぐに取り除くことができ、目的地は目前に。
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着いた!
記念撮影の後、洞窟内でお昼ご飯。ちなみに前回は、リタイア直後にお昼ご飯を食べて、帰路についたのでした。
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帰りはスイスイ滑って余裕の帰路。
父におんぶされていた坊やは、遅れをとる母を気遣う少年に成長していました。